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2008年12月 9日 (火)

福音を受けとる

Play_school12 「福音」は、(ふくいん)と読みますね。福は幸福の福、すなわち良いこと。音はおとづれ、便りのこと。ですから、英語では福音のことを “GOOD  NEWS” と言っています。

カトリックの教会の中では(だけではないかもしれませんが)、福音宣教といって、福音をのべ伝えることを一つの大きなミッションとしてとらえています。どんな福音か、と言ったら、イエスさまが私たちを救いに来て下さった、そしていつも私たちとともにいる方だ、ということを信じること。

最近、経験したことなのですが、私たち修道者、司祭、信徒の方も、福音を宣教することに一生懸命で、(とても素晴らしいのですが)福音を受け取ってないことがあるんじゃないかな、と思ったのです。

一つの例を分かち合いたいと思います。

近所の70歳を過ぎたご婦人です。ご近所なので、ときどきお話しします。

あるとき、彼女が家族の中で孤独を感じていることを知りました。外目には恵まれた環境にいらっしゃるように見えていたのでちょっと意外でした。

「私はもう歳ですから・・・」と言ってあまり外出もなさらないようなのでお嫁さんたちが心配して、「お義母さん、たまにはきれいなセーターなどを買いに外出なさったら・・・」「展覧会がありますよ」などと親切に外へ引っ張り出そうとしているようです。

ご本人は、「自分のために、きれいなセーターを買いに行くなどのような外出はもうしたくありません。」とおっしゃりながら、

「でもね、この間、癌で入院している友達をXX病院までお見舞いに行ったんですよ。とっても喜んでくれました。自分のためにはいかないけど、人が喜ぶためには出かけたいですね。私もいいことをして気持ちが良いし、何よりも相手が喜んでくれるのを見るのは嬉しいです。」

私はこの言葉を聞いてとても感動し、「ここにこそ福音がある」と感じました。私はこの近所に住む彼女から福音を受け取った気がしました。

私の心もうれしくなったのを感じたし、彼女の心に神様がいらっしゃるのを感じました。

福音書の中にも、イエスさまが、異邦人の中にすでに神の力が働いているのをみて、称えている個所を見つけました。

「イエスはこれを聞いて感心し、従っていた人々に言われた。≪はっきり言っておく。イスラエルの中でさえ私はこれほどの信仰を見たことがない。・・・≫(マタイ8章10節)

私も謙虚に、あらゆる人の中に働かれている神の霊・神の愛を福音として受け取りたいものだと感じさせていただいたひとこまでした。

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