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2008年12月17日 (水)

日本を忘れて・・、ベトナムクリスマス聖歌の大会

12月14日(日)は朝から雨が降り、寒い一日でした。この日は、恒例の全国ベトナム人カトリック共同体合同の「クリスマスの聖歌をを歌ってクリスマスを準備する楽しい集い」でした。

寒かったにもかかわらず、そして、去年より少なかったと言われたにもかかわらず、300人以上のベトナム人の参加がありました。

日本全国といっても、集まれるのはどうしても関東近辺の教会になってしまいます。

この日のためには、毎回、蒲田教会がご親切に場所や設備を提供してくださっています。教会の敷地に一歩足を入れたらもうそこはベトナムのようでした。各共同体が準備した屋台も並んでいました。

11時半に、ベトナム語によるミサでこの大会は幕を開けました。

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ヒエン神父様から、今年のテーマは「主は私たちとともに居られる」で、希望を与えてくれるものだ、という説明がありました。

今年の参加共同体は、川越、藤沢、蒲田、川口、溝の口、大和、大森、それに四谷(これは他の共同体が底の小教区所属のベトナム人で構成されているのに対し、四谷は、[その他]と言ったほうがよいでしょう)

その他に、エンマヌエル舞踊団という2歳半ぐらいから中学生ぐらいまでの子供たちの舞踊団がかわいい踊りを披露してくれました。、そして、私がベトナムの楽器を演奏できるということで、毎回招かれています。

各共同体の聖歌隊が、「こんなにたくさんクリスマスの聖歌があるの?」と驚くぐらいいろいろな歌を披露してくれました。プログラムを見れば、20曲ほどの曲が並んでいます。

忙しい中、この日のために本当によく準備されたな、と感じられるできばえでした。

聖歌隊の合唱だけでなく、寸劇や活人画もありました。

ミサの後、販売されている各共同体手作りの思い思いのベトナム料理を食べながら、普段めったに会うことのできない旧知を見つけて懐かしそうに話したり、新しい人と親しくなったり、お互いに紹介しあったり、それはそれは賑やかでした。

こんな時はいつものつらいことは全部忘れて心は故郷に帰っているんだろうな、とちょっと距離を置いて見ていました。

準備のためには、みんな犠牲を払って何週間か前にリハーサルを行い、当日前日には音響の担当者が午後から来て、土曜日は教会で泊ったんだそうです。そんな準備万端だったにもかかわらず、寸劇の最中に音響のトラブルが起きてしまうというハプニングがありましたが、みんなの協力体制は抜群でした。

彼らのような同士愛は、私たち日本人にどれほどあるでしょうか。祖国に残っているまだまだ恵まれない子供たちへ奨学金を送ったり、積極的に同胞を助けるために自分は犠牲するという姿勢がよくみられ、つい、守りの姿勢に動いている自分を反省させられます。

最後には、蒲田教会の主任神父様も参加されて、ベトナム人共同体からの感謝の言葉と大きな花束、そして封筒を受け取られていました。

次回からは2年に1回の開催となるそうですが、毎回、参加させていただいて、自分もベトナムにいるような良い気分になり、一緒に楽しんでいます。

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