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2010年9月13日 (月)

美しい人

外出先でのこと。

東京の山手線に乗ったとたん、とても美しい頬笑みと一緒に席に座っていた女性が私に席を譲ってくれました。

私は、ありがたかったけれども複雑な気持ちもありました。

「そんなにおばあさんに見られているのかなあ」と・・・

私は髪を染めていませんから、白いものが目立ちます。でも、このぐらいの方は他にもたくさんいらっしゃると思うし、もっと白髪の方もいらっしゃいます。

前のガラスに映っている自分の姿を見ても、それほど姿勢も悪くないし…などなど。

ともあれ、最近席を譲られることが多くなったのは事実です。

その女性は、ずっと立っていました。

電車が池袋駅について、乗客がたくさん降りたので私の前の席も空きました。

彼女は降りる気配がなかったので、その空席に座ってくれるといいな、と思っていたら座ってくれたのですが、なんと、そのときもまた、大輪の薔薇の花のような美しいやさしい笑顔を私に返してくれたのです。

「安心してくださいね」  とでも言うように・・・

そして、私より二つほど手前の駅で下車しましたが、その時は、何事もなかったかのように

黙って電車を降りて行かれました。

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久しぶりに見た、美しい、輝くようなそして相手をやさしくさせる頬笑でした。

心がほのぼのと温かくなりました。

この温かさは他の人々にも伝わっていくものでしょう。

ありがとう。

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