心おだやかに・・・
先日、長い長い夏休みを終えて日本語のクラスのボランティアを再開しました。
ほとんど2ヵ月半ぶりに会った「生徒」の日本語の上達ぶりには目を見張り、とてもうれしかったです。
彼も、夏休みの間にベトナムのふるさとへ帰っていたようで、お土産を持ってきてくれました。
ココナツの実の中の殻で作った置物ですが、初めて見るものでした。
船の櫓を握っている船頭さん、そしてのんびりと笛をふいている人。
机の上に置けば、あの景色、、、水のポチャン、ポッチャンという音以外に何も聞こえない
あの静寂が鮮やかに思い出されます。
彼は、この船頭さんに「先生」のイメージを重ねたんだそうです。
「ふ~ん、なかなかだなぁ」と思いました。
私たちの日常生活がこの船の置物から伝わってくる「ゆったりした」ものになるために…
この「笛を吹いている人」は船と船頭さんにすっかり身を預けているようです。
“おまかせしましょう。神さまに。 またはこの広い宇宙に。”
私は自分に言い聞かせています。
メコンの上に広がる大きな空に。大きな存在をいつも感じていれば、そう、心がゆったりしてくるのを感じます。
今、東京の林立する建物の間から見える細切れのような空の下にいること、そして、小さな家の小さな部屋の中にいることも、この小さな「ふね」のおかげで、いつもあの景色・情景を思い出させてもらえます。
心おだやかに・・・ 私が今ここにいることを実感します。
「教会」という船に乗って、櫓を握っている主キリストに導かれている私たちです。
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