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2010年11月24日 (水)

空はある

以前、地方から上京した青年が、 「東京には空がない」 とつぶやくように言った言葉が忘れられません。

そう言われれば、東京は上を見上げなければ青い空が見えないほど空は小さく感じます。

先日、京都へ行く機会がありました。

新幹線の京都駅で、言われたとおりにバス乗り場をさがして、指定された停留所に降り立つまで、バスの窓から見るはじめての京都市内の景色に気を取られていました。

「美術館前」  という車内アナウンスで飛び降りるように下車して驚きました。

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真っ青な空が頭上いっぱいに広がっているのです。  頭を上げなくてもネ!!!

こんなに広い空が街の中にある !!

東京ではこれでもか、これでもか、というように高層ビルを建て、住宅街でさえ3階建の家が多いのに気付きます。

これでは頭を上に持ち上げて見上げなければ空は見えません。

それが、京都ではどうして??  見渡せば、京都市内には高いビルが見当たりません。

条例で決まっているのだそうですね。

低い建物のおかげで、奥にある緑豊かな山も目に入ります。

なんと心を落ち着かせる風景でしょう。こんなに広々とした「本物」の空間を、この小さな身体の周りに感じることができて感動しました。

感動しながら思ったこと…

これは私たち自身の姿でもあるんじゃないかなっていうこと…

        空はある。

                高い建物で、空は切り取られて小さくなっている。

        低い建物にすれば、空はそのままの大きさで、私たちを包んでくれるでしょう。

       

           神さまの愛も同じじゃない?

        うぬぼれや思い上がりで神さまの愛は切り取られて小さくなっている…

        けんそん、やさしさ、思いやりがあれば、神さまの愛はそのまま私たちを包みこんで下さるような気がしました。

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