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2012年5月19日 (土)

レコーディングで発見したこと

先月の終わりごろ、突然、音楽関係の仕事をなさっているある方から連絡が入りました。

内容は、Kレコード会社制作のアニメの音楽の楽器演奏に協力してほしいという、作曲家からの意向を伝えるものでした。


わたしのことを素人だと分かっての依頼だと思ったので、「わたしのようなものでお役にたつなら…」と演奏を引き受けました。


デモ音楽が送られてきて、遅れて楽譜が送られてきて・・・  ・・・ちょっと 「引いて」 しまいました。


というのは、送られてきた音楽(メロディー)を聞いたら、それが、今までわたしがどちらかというと苦手意識を持っていた曲風の音楽だったからです。オーケストラと一緒の音楽は分かりやすいのですが、自分のパートだけ練習していると、まるで宇宙に紛れ込んでしまったんじゃないかと思うほどでした。


音をさがしながら音を作るのに精いっぱいでしたが、それでもがんばってオーケストラと合わせて練習しはじめたら、知らないうちに、なんともいえないハーモニー(調和)の中に組み入れられている自分に驚きました。


それは、喜びであり、幸せでした。


音楽の素晴らしさに感激。


作曲家は、このハーモニーを作るために各パートの役割を与えていたのでしょうね。


各パートは、それ自体、意味を感じることなく、音も変だと思うこともあったし、演奏するのに結構苦労しました。


それが、みんなが一緒になって  「音楽」  を創り出した時の、感動!


おどろきました。



わたしの練習は十分とは言えませんでしたが時間切れで、レコーディングに入りました。


「練習を兼ねて演奏してください、リラックスしてください」
『何度でも弾き直せますから安心してください』


スタッフのみなさんの明るくやさしい声掛けと態度に、どんなに気持ちが安らいだか…


緊張しなかったと言ったら、うそになります。

緊張しました。

特に、スタディオ・ルームに入るのに二重のドアがありました。そして、中は、軽く冷房が入ってひんやりしていたので、思わず言ってしまいました。


『なんだか、手術室に入るみたいですね』と。




すでにレコーディングの終わったオーケストラ部分をヘッドフォンで聞きながら、わたしのパートのレコーディングが終わりました。


スコアを読みなおして、あらためて、そこに「動いている音」を感じ取ることができて、作曲家の仕事の偉大さにも感動しました。


そして、わたしたちの社会生活(共同生活)も、オーケストラみたいじゃないか、と思ったことでした。


一人ひとりは、バラバラですが、みんな集まったときにひとつの社会が出来上がるし、一つの共同体ができあがるんだなぁ、とあらためて思いを新たにしました。

                   

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