« 利き手 | トップページ | こんなはずじゃ・・・   ~理想と現実のはざまで~ »

2013年5月23日 (木)

お祈りが欲しい

もうすでに、2,3週間前になりました。

某病院の精神科に入院中のMさんを訪問してきました。


Mさんは、入院中に最愛の夫を病気で亡くしながら、入院中だったためにご葬儀にも出席できませんでした。子どもがいないので本当はさびしく過ごしていると思うのですが、いつも明るい笑顔を絶やさない方です。


実は、少し前に本人から転院するからと言って、新しい病院名を電話で告げられていたのですが、わたしは半信半疑でした。

「転院する」ということも、新しい「病院の名前」も、本当かなあ?と思いながらも、Mさんには「近いうちにお見舞いに行くから」と気を持たせていたのです。


いよいよ、やっと時間をとってお見舞いに行かれることになって、言われた病院に電話をしました。

「そちらにMさんという方は入院なさっていますか」
「そのようなご質問にはお答えできません」


わたしは無駄足を踏む覚悟で、インターネットで調べた電車とバスに乗って病院へ行きました。

受付でMさんが入院していることを知ってほっと一安心。

ロビーの自動販売機でジュースを買って面会に行きました。


思いがけない私の訪問に、Mさんはとても喜んでくれました。

わたしは、Mさんに尋ねました。

「今日、実はMさんに会えるかどうかわからなかったので何もお土産を持ってきてないんだけど、次に来るとき、何を持ってきましょうか?」

Mさんは、しばらく黙って考えた末、

「お祈り」 と一言、言いました。

「え?」

「うん、わたしはみんなのためにたくさん、毎日お祈りしてるけど、わたしのために祈ってくれている人は少ないと思うから。。。 わたしはお祈りが欲しい」

わたしは、一瞬、頭を叩かれたように感じました。

わたしたちは、安易に「お祈りしてね」 とか、「お祈りしてるからね」という言葉をつかいますが、Mさんの口から発せられた


    「お祈りが欲しい」


という言葉に この時ほど、「祈り」の重さを感じたことはないように思います。

Mさん、お祈りしてますよ。

21flowers_n

« 利き手 | トップページ | こんなはずじゃ・・・   ~理想と現実のはざまで~ »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: お祈りが欲しい:

« 利き手 | トップページ | こんなはずじゃ・・・   ~理想と現実のはざまで~ »