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2015年1月24日 (土)

やっと・・・

日曜日のミサの後、門のところでK神父に出会いました。

久しぶりだったので懐かしく挨拶をかわしながら歩き始めたのですが、私は、ひどく遅れがち… K神父はちょっと気になったようですが、普段のように歩いていました。そのあとを、一生懸命、一生懸命私が歩きました。

「ところで、神父様はこれからどこか いらっしゃるのですか?」

「あ、いえ。あそこでコーヒーでも飲んでいこうかと思って…」   0100235

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この一言を聞いて、あぁ、なんて日曜日らしい過ごし方をなさってるんだろう。すてきだな。と思いました。

私の日曜日ときたら、、、≪いつもできないことをする日≫ みたいに格が下がってしまっています。じぶんでも、日曜日【主の日】らしく過ごしたい、と思いますが、『思い』で終わってしまう日曜日がほとんどかしら?
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と言って、このような愚痴(?)を言うために書いているのではありません。

私の歩き方がぎごちなく変なので、K神父様はついに、歩を緩めて私に合わせて歩きはじめられました。

その神父様の態度に後押しされるかのように、初めて私は自分の病気のことを言いました。

「実は、私、パーキンソン病と言われて2年以上なのです」
「え? それは大変ですね。難病ですね。」

「今年もベトナムへ行きますか」
「病気のせいで、団体行動は参加者に迷惑をかけることが多いので、今年は行かないつもりです」
「あ、そうですか・・・」

「お祈りしますね。 じゃ、わたしはあそこのコーヒー屋で・・・」
「はい、ありがとうございます。よろしくお願いします」


ふぅぅ!   やっとひと山越えた感じがします。 

今まで、こんな風に自分の病気のことを話したことはありませんでした。
どちらかと言えば、黙っていたい、と思っていましたが主治医からも、「言った方がよい」と助言はもらっていたのですが、勇気がありませんでした。

心の中の詰まっていた管の一部が貫通したみたい。

やっと、やっと です。受け入れることの難しさなんでしょう。

ふと見上げれば、頭上には美しい青空が広がり、冬のやわらかい太陽が私を包んでいるのに気付き、心がとても軽くなったのを感じました。


イエス様、マリア様、ありがとう。

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コメント

どうぞお大事になさってくださいね。 私の兄は30年間寝たきりで、松葉づえで歩けるようになって20年、再度寝たきりになりました。 入院するためにタクシーで、世界的に有名な?渋谷のスクランブル交差点に差し掛かりました。信号待ちをしているとき、スクランブル交差点をぶつかりもせず、忙しげに歩いて行く人々を見ながら、「自分もあの中の一人だったことがあった。楽しかったなぁ」とつぶやきました。交差点を渡るだけで楽しかった兄、自分の足で歩いたという喜びの思い出は、兄の老年期を豊かに慰めたようでした。 老いにむかって主が与えてくださる日々の中で、出来なくなることは増えますが、それでも小さな喜びの小石を集めていかれますようにと祈ります。

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