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2020年12月 8日 (火)

「あいしているよ!」

只今。大変長い間ブログから離れていました。いまさら…とちょっと恥ずかしい気がしますが、やはり、書きたいです。書きたい、と言うのはおしゃべりすること、私の気持ちを分ちあうこと・・・です。今日、やっとこのぺージを開きました。何年も離れていたので何かご挨拶しなければならないかなと思っていたら、それがまた、邪魔をしたのです。それで、今日は、ご挨拶なしにそのまま、いつものように私が感じたことを、あたかも今まで何もなかったかのように続いてきたかのように書かせていただきます。

 

タイトルは「あいしているよ!」です。カルメル会司祭の中川神父様がカトリック上野毛教会の講座でお話になったことなのかはっきりしませんが、1枚の紙きれがわたしの目に留まったのです。2012年2月号と書いてあります。だいぶ前の記事ですね。

私が「あれ」と思って心が動いたのは次の数行でした:「韓国と日本で、保育園の園長を経験されたあるシスターが話しておられたことです。韓国の多くのお母さんたちは、朝、子どもたちを保育園に預けていくときに《あいしているよ!》と言葉を残していきます。一方、日本の多くのお母さんたちは《がんばってね!》と声をかけて出かけて行きます。」

 

韓国と日本はお隣同士ですし、感情表現などもそれほど違っていると思ってなかったのでこの文に出会った時、とても新鮮な気分でした。

日本で、お母さんが自分の子どもに対する愛情表現ってどんなものがあるのかなあ、と考えていました。

一番身近なところで、私が何年かベトナムで生活していた時には、お母さんは何のためらいもなく子どもに「ママはあなたを愛しているわよ」と言いながら頬ずりをして別れる情景を何度も目にしました。(外出の時もあれば、夜寝る前のあいさつである時もあります)

欧米諸国では、親が、”I love you!" と子どもに頬ずりをする風景は家庭内のごく普通の情景として私たちは映画その他で目にして、当り前のことなのだろうと受け入れているように思います。

 

日本の「がんばってね!」はお母さんの心の中では「愛しているよ!」なのでしょうが、やはり違いますね。

 

ベトナムにいたときのことです。私たちの通訳のために3日ほど離れて過ごさなければならなかった母子がいました。そのお母さんは、毎晩、子どもに電話をかけてその日の出来事を聞いてあげていました。そして、電話を切る時には必ず ”Me yeu con!"(ママはあなたを愛しているわ!)と何回も繰り返して 電話を切るのを惜しんでいるようでした。子どもも、お母さんに”Con yeu Me!" と、もちろん返しているのです。

私はそのやり取りを聞きながら考えていました。日本人だったらどうやってこういう場面を切り抜けるのかなぁ、と。やはり、「XXちゃん、がんばってね!」なのでしょうか?

 

 

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